2007 3/12 15:05
形に残る仕事
はじめまして。M.Y.です。
某企業で人材コンサルタントをしております。
これから、就職活動が本格化していくとおもいますが、山あり谷ありあたりまえ。むしろその状況を楽しんじゃってください。
さて、今日は「形に残る仕事」っていう話を書きたいとおもいます。
札幌市内のとある地域に僕の住居があるのですが、その同じブロックに人がすんでいない家がありました。結構、作りもしっかりした良い家で、人がすんでいないなら僕が住みたいなあ。なんておもっていたのです。その家が、しばらくして取り壊されることになりました。取り壊される前に、掲示板のようなものが出され、マンションが建つという告知がされました。
同じころ、札幌駅の自転車置き場で十数年ぶりにばったり高校時代の友達に会いました。大手のゼネコンを辞めてUターンしてきたといいます。彼は、今、ハウスメーカーに働いています。年収は大幅にダウンしたものの、地元の札幌はやはりいいものだといいます。
東京でしばらくキャリアを積んで、最終的に北海道に住む。
なかなか理想のパターンを歩んでいます。
「どこに住んでいるの?」再会した人間が交わすありきたりの会話。
ところが、なんとご近所。今まで出会わなかったのが不思議なくらい。
さらに驚いたことに、
「おまえの家のそばに建てかえしようという現場あるだろ?
それ、俺がやっているの。」
「ええ。あれ?あの家?」
「そうそう。看板の名前みてみな。俺の名前出ているから。」
そうです。
冒頭に書いた家を取り壊した後に建つ新しいマンション。
彼が設計を手がけていたらしいのです。
それからというもの、その現場。近所ということも有り、実に気になります。
家を取り壊し、大きな穴を掘って、囲いで覆い、基礎を打ち込み。
自分が手がけていないくせに、なんだか気になります。
あるときは、暴風雪で囲いが吹き飛んだこともありました。
囲いの中からは、暖を取ろうとするジェットヒーターのゴーっという音が聞こえた日もあります。
ほんのちょっと前にまで、草がぼうぼうの庭に、
子供たちとバッタをとりにいった現場です。
次第に建物の囲いがおおきくなり、建物の高さが増し、入居者募集のポスターが貼られていました。
いよいよかな?
そんなある日のこと、冬の間、建物を覆っていた囲いがとれ、
その姿をあらわしました。
「おぉお。」
ついついその姿をみて、
あ、あれがあいつの仕事なんだ。
今まで気にもとめなかった建築現場。
友達との再会が、一つの現場に心を留めるようになり、
「形に残る仕事ってなかなかいいもんだなあ。
だから、あいつはがんばっているんだろうな。」
そんな風に、感動まで、もらっちゃいました。
これから、少しずつ、入居者が埋まり、あかりが灯るのをみながら、「ここはあいつの現場なんだな。今日はどこの設計しているのかな。」なんてきっとおもうでしょう。
今、就職活動で大変な思いをしている人。いっぱいいるとおもいますが、十数年もするとそんな風に形に残ったり、人に感動を与えたりする仕事を、皆さんもするようになるんです。
楽しみですね。
written by M.Y.

